moriさんのブログ

Track9 上海夜曲~bargains

あなたの好きなバンドは何ですか? って聞かれた時、素直に言おうか意表をつこうか、解っている人だと思われたい、などなど、答えるまでのわずかな間にそんな事を考えたりする。メジャーなヤツを言えば何となくアサソーに思われてヤだし、マイナー過ぎると質問者が知らなくて話しが終わってしまうのもナンだし…みたいな。XTCやスティーリー・ダンがこの問いに対してのナイスな解答として重用されるのには訳がある。この二つに反応して貰えたら他も色々聴いていることを想像できるから後の音楽話が拡がり人間関係も良好になるからだ。だが安心するのは早計である。どのアルバムが好き?と、つっこまれたあとの展開が波乱含みだからだ。XTCの場合、ブラック・シー派とスカイラーキング派に別れたとしても修復可能だが、問題はスティーリー・ダン。1stやプリッツェル・ロジックが好きな人間とエイジャ ガウチョが好きな人間とは人種が違うのである。1st好きがうっかりエイジャの悪口を言おうものなら、エイジャ好きからのヒステリ
ックな反撃を食らい、その時点で関係は破綻してしまうことになる。一見インテリジェンスを漂わせ、柔和な面持ちのエイジャ好きだが、これは平和主義者が案外好戦的だったりするのに似ているから要注意だ。(エリオット・ランドールのギターが好きでも言わないのが望ましい。)余談だが、サウンドチェックにエイジャやナイトフライを使うエンジニアには見極めが必要である。ホントに解っている人か、ただの勘違い野郎かのどちらかだからだ。
バーゲンズの三宅氏がXTC好きだろうことは想像できるが、プリッツェル・ロジックとエイジャのどちらを好きかは解らない。ただXTC的なものにエイジャ以降のスノッブな整合性を持ち込む愚行を彼が冒すはずがないことはわかる(ほとんどのJポップに共通する、つまらない〔ほどほど感〕は、そのへんをナイマゼにした結果だ)。
解る人には解るチュブラーベルとグロッケンのユニゾンに★★★★★

Track8 bizarre love triangle ~ult

〇ワールドパーティー(=カール・ウォリンジャー)~ハピネス イズ ア ウォームガン~ ジョン・レノンの作品の中でも間違いなく五指に入る名曲である。カールは全ての楽器を演奏しミックスまで手掛けている。フレーズや定位、声質、トータル的な質感に至るまでほぼ完璧に再現。オリジナルに対してのリスペクトがビシビシ伝わってくる好盤だ。これほど完コピなのにワールドパーティーの楽曲みたいに錯覚させるマジックは凄い!
×クインシー・ジョーンズ~愛のコリーダ~オリジナルはチャス・ジャンケル(exビザンチウムだったか?)ナンの捻りもないアレンジ、これが売れっ子編曲家の仕事とは笑止!音だって全てのパートで少しずつ劣るし、ちっともドキドキしない。シングルカットする厚顔ぶりも腹立たしい。カバーであることをオクビにも出さず、リスペクトのカケラもない始末だ。裕福ではないイギリス青年のレコードを黙って売ってやればイイじゃないか。 溜飲↓↓↓
ult名義の新曲が間に合わず、その点は残念だった。竹田雅一と山岡広司が本領を発揮するだろう次回作への期待込みで★★★★★

Track7 if you wish ~marigold leaf

『???(忘れた)ブラザーズ』という三人組がブレイクしている。〇〇〇ブラザーズしかも三人組とくれば、僕の場合はウォーカーブラザーズってことになる。『太陽はもう輝かない』『僕の船が帰ってくる』←イギリス版ウォールオブサウンドの名曲だ。『make it easy on yourself』なんて歌詞カードなしで唄えるほど好きだし。解散後、リードボーカルのスコット・エンゲルはソロ活動に入るが、なんとなく鳴かず飛ばずで僕自身も疎遠になっていた。80年代の半ば頃4ADのカタログにスコットの名前を見たが同姓同名だろうと簡単にスルーしていたが、後日紛れも無く本人であると判明、驚くと同時に嬉しくもあった。彼はずっとカリスマで在り続けていたわけで、それは現在も継続中、プロデューサーとしても活躍しているらしい。クリフ・リチャード トム・ジョーンズ エンゲルベルト・フンパーディング 彼らと同様スコットもやっぱり英国の国民的歌手だったんだって話(彼はホントはアメリカ人らしいけど)。それにしても4ADはなに
ゆえにスコットを引っ張り込んだのか?もともとヘンなレーベルだとは思っていたが…。ひたすら美しいコクトーツインズやペイルセインツなどには確かにハマったが、レーベルの看板だったスロッピング グロッスルについては正直なところ正聴できずひたすら辛かった記憶しかない。へんてこ4ADも今はアメリカ人に買われて本拠地もロスに移転したとか。(買う金があるんだったら新しいレーベルでも立ち上げれば良さそうなものだけど)。
80年代前半から半ばにかけてはシンセサイザーやサンプラーも充実しつつある頃で、ニューロマやテクノも台頭してまさになんでもありのカオスの様相。マリゴールドの二人はそのカオスの中からイイモノだけをかぎ分ける能力を本能として持ち合わせていた。
耽美派の香りをほんのちょっぴり漂わせる今回のこの曲、感覚だけでプレイされた、まるで一筆書きのようなエレキギターの一音一音を追っかけてみて欲しい。置くべき所、置いて欲しい所はひとつも外していないことに気が付くはずだ。笑ってしまうほど素晴らしいので当たり前の★★★★★

Track6 knock you ~戸田誠司

『天才とは1%のひらめきと99%の努力』エジソンはこの言葉の中で努力することの尊さを諭している。(天才の存在を否定するレトリックでもある。…たぶんね。)一方で『99%のひらめきと1%の努力』のほうが、より天才ぽい感じがするんじゃないか、こんな風にも思ったりする。またはどんな比率であれ100%に到達出来る人こそ、天才と呼ぶに相応しい、とも思うが。~戸田誠司はひらめきだけの人ではないし、かといってあんまり努力の人って感じもしないが、天才肌の人であることは間違いない。新しいモノや進化するモノには抵抗なく順応するし使いこなすセンスは衆知、さっきの天才の定義に当てはまらない番外なんである。(あまり軽々に天才って呼ぶのもナンだから、天才肌ってことで)。世間にはYMOやムーンライダーズのフォロワー的位置付けをする向きもあるが、それはシックリこない。あくまでも新種、あるいは突然変異種である。あと、テクノポップの人って認識にも異議ありで、この人の本質はロックミュージシャン!(…の
、ハズ)だ。小山田圭吾もやっぱり新種天才肌の人だが、コテコテのロック好きでホントはバンド志向なんだけど、なんだかあとに退けなくなっちゃった的境遇など、この二人には共通する部分も多い(注:全部憶測デス)。名作there she goesから、またしても数年が経過している。しかも『戸田誠司は私の師匠』と公言して憚らない田中雄二氏(桜ヶ丘ジョナ作戦本部付非常勤参謀長兼ギョーカイ事情通兼アートワーク全権主幹)によると、「戸田さんの音楽スイッチはなかなかONにならない、近年は特に。」とのことだから、この゛knock you゛はまさに貴重な音源、快挙であると言って良い。しかも出色の出来とくれば当然の★★★★★

Track5 green moon +synchronized sleepers ~辻睦詞

辻睦詞の声は、甘く透明感に溢れている。チェット・ベイカーになんとなく似ている風もあり、中性的という怪しげな形容も合うだろう。その声で唄われたデモ作品集を聴いた時、声のみならず曲やアレンジのセンスの良さにどれほど驚かされたことか……。一方で、彼がナニかについて或いは誰かについて語る時、それはたいていが『ボロくそ』で、しかも100%純正の岡山弁だからなおさら辛辣。もちろん、たまに誉める。その時は、とことん目一杯誉めまくる。(中間みたいな落としどころは彼には無いみたいだ。)割合でいうと、こき下ろす8で絶賛する2くらい。彼の音楽の趣味は広く深く聴き込む量は半端じゃない。対して彼のメジャーでの最終キャリアであるoh!penelopeから10数年で発表した曲は僅かである。聴き込み(インプット)9に対し創作(アウトプット)1がせいぜい…。その独特の偏屈や寡作こそ正真正銘アーティストであることの証ではないだろうか?。その稀な大才がフルアルバムの制作を考え始めたみたいだから本当に喜ばしい。今回の収録曲を聴けば期待も否応なく高まるというもの。
紛れも無い★★★★★

Track4 夜のピクニック~marble fudge

塩月君から一転、鈴木智文・中原信雄(チブン ナカちゃん)、とってもドクまみれなはずの人達による、嘘みたいに素直なポップソング。塩月君の曲が+×+=+ であるならば これは-×-=+ みたいな…。ソフトロックテイストで、どーぞヨロシク とオファーしたら「オレらもともとソフトロックだし。」とチブン氏。ポータブルロックと言えばテクノポップのイメージだが、メロディー重視の姿勢はメロディー二の次の他のテクノバンドとは本質的に異なっていたから『もともとソフトロックだし発言』は、案外嘘やジョークではない。とにかくこの世代の人達は、音楽ヤルならバンドだろ、が基本。ポータブルロックはメンツ構成なども鑑みてウチコミ中心で音を出していた、ということになる。ポータブルロックの素性を(今回のコンピレーションに都合良く)つまびらかにしたところでmarble fudge。 CSN&Y風の曲調からボーカルには岡崎葉さんが起用されている。確かに、カラっとした彼女のボーカルはウエストコーストサウンドの中
で心地良く聴ける。チブン、ナカちゃんのプレイも余裕というか老獪というか安定感が素晴らしい。ファンの一人としてボクが点ける星は、やっぱり★★★★★

Track3 かみヒコーキ~shiotsuki

クリス=レインボゥは、キャメルやアラン・パーソンズ・プロジェクトでボーカルを務めたことで知られる。この人のソロアルバムのジャケットは、青年が原っぱで寝そべって空を見上げているイラストだが、shiotsukiのかみヒコーキの作業中ずっとその絵を思い浮かべていた。歌詞からのインスピレーションもあるだろうが、もっと根っこにある共通するナイーブさに反応したんだと思う。そうなると半世紀以上物事を単純に考えてきたワタシはサウンドはアラン=パーソンズ的アプローチでと、神の啓示か!みたいに思ったものの、アランパーソンズ的ってナニ?という疑問にとっととぶちあたり、結果アプローチ出来ず断念したといういわくつき!…。せいぜいバンド仕立てにするくらいに留めた。(アーティスト名がshiotsuki表記なのはそんな意味)。で、塩月辰朗君。彼の声を初めて聴いたのは宇田川町ウエステッドタイムでのパフォーマンスで、中島ムツムが「一度観てくれろ!」と言うからだったが、声も歌い方も人物もなにもかもがド素直で最初は戸惑ってしまった。だいたい彼の曲は『かみヒコーキ』だとか『しゃぼん』だとか、屈託がないというのか、あっけらかんとし(過ぎ)ていて、なんだかオジサンは照れ臭い。確かに若い時は素直さはダイジではある。だがしかし、言い換えれば今後の課題も、~あくまでも私的見解だが~その素直過ぎるあたりにありそうで、ポップミュージックにはなにかしら毒(気)みたいなものがないとつまらなくはないか、ってことで、リーガルな範囲でワルイアソビを覚えたりとか、ストレンジデイズのバックナンバーを取り寄せて、取り上げられているレコードを片っ端から聴いていくとか、なんとか精進して欲しい。まっ、でも今回はお近づきの印しでもあり、スナオに真っ直ぐでいいかってことで、サポートミュージシャンもワタシの周りで(表面的には)素直なミュージシャンに参加して貰った。フリッパードラム・アラチョ ウルトラポップベース・トモ君 ラブタン・ヒラミ君 ユノン・モリシタ君 そしてサウンドトリートメント・ヤマチャン mixもほとんど録ったままフェーダーを上げ下げするくらいを心掛けた(このように書くとキコエが良い)。直球ど真ん中のこの曲は、やっぱり★★★★★

Track2 good luck-1998demo ~microstar

フィル=スペクターオマージュ的音世界を創り上げた現在のmicrostar。1998年に録音されたこの曲(テイク)は以前のnice musicから現在に至るまでの過渡期の作品ということでシンセが随分とフューチャーされている。…キキイッテイル…ウーム…ナンドキイテモスバラシイ…。トニー=マンスフィールドやデビット=モーションメソッドに魅入られて20数年継続中の私にしてみれば、ケンシロウに残悔積歩拳をくらったアミバみたいなもの。手が勝手に携帯を掴み、口が勝手に「この曲コンピに入れさせて!」と口走っていた。(~マイリマシタってことです。)
シンセサイザーが音楽(ロックやポップス)にとって絶対必要不可欠なものだとは言い切れない。だからこそ使うからには絶対不可欠なものへと転化させなければ意味がない。情熱と覚悟によって覚醒するセンスとスキル 佐藤清喜って人について、そこらへん高次元でモノにしているのではなかろうかとボクは思っている。サウンドだけではなく飯泉女史の伸び伸びとしたボーカルも見事なこの曲は問答無用の★★★★★(付け忘れたが①あじさいのホシも五個です)

Track1 あじさい~yunnon

武満徹さんのエッセイの中に、日本人は音楽、西洋楽器、機械音は右脳で、和楽器、言語、虫の声(情緒的な音)は左脳で聴く、と、ある。何年も前の話だがニック=ロウがプロデュースしたケイティディッツ「ガール イン ザ ジグソーパズル」という曲を5~6回目くらいに聴いていた時、なにげに違和感を持ったのでその訳を探ろうと7回目はいつにもまして注意深く聴いた。すると歌詞が日本語だったことに今更気づき我ながらビックリした。このことを『右脳聴き左脳聴き』に基づき自己分析すると、左脳が発育不良(退化?)であるとか歌詞を解ろうとしない不届き者であるとか、もっともかもしれない理由はさておき、そもそも私の場合ボーカリストが発する声を言葉として聞かずにサウンドとして聴いているフシがあって、歌詞や歌唱より声音が重要!~というわけで…ユノンの話。ボーカルikuko嬢について、英国インディーズ系ロックが好きらしいというのが唯一の情報で、なんだかフツーにレビューのしようがない。『右脳聴き洋楽に慣れ親しんだ耳にも心地良いikuko声、ユノンのあじさい ジワジワきます。』これだけでも良かったが…、なんだかネ…もったいぶりました。仕切り直してあじさいの話。親しみのあるメロディー抑えの利いたギタープレイ、駄目押しにikuko声。ユノンのリーダーである森下君とは15年になる付き合いだが、ワタシが頭ごなしに気に入ることを知ってか、ある日突然「この曲を聴け!」と言ってきた。で、案の定ワタシはハマってしまった。私が彼について知っている、より以上に彼は私のことを知っているかのごときの図は、些か悔しい。だからって訳ではないがmixでは彼が知っているいつものワタシと違うアプローチをした。いつもだとワタシのmixはドラムがデカイ!(ドラムサウンドこそジャンルをキメる、と本気で信じているのでショーガないっショ! )だが今回は違う。ドラムなんて聞こえないほどチーサクした。結果全てにおいてユルッとしてホンワカ度が増した。正解だった。悔しがる気持ちも大事!たまにはイイ意味でトモダチを裏切らないとね。驚いたか森下君!彼はヒトコト「やっぱりそーきましたか。」

告知!

ブログとは名ばかりの駄文をせっせと積み上げ 揚句いったい何のために書き そして幾人の人が読んでくれたのか(少しは面白がって貰えたのか)?みたいな事を考え始めたらもうダメ…更新する気力が萎えておりました。再始動し始めますくらいなことを書いても良かったのだけど この十数年 ナンかヤリ出すとすぐポシャる的なことの繰り返し ちゃんと決まってから口にしようね と自分を戒めてきた経緯もあるしで…。
これから何回かに渡り2009年9月にリリースされるハンマーレーベル コンピレーションアルバムについて書いていきたいと思います
初回の今回 元来控えめな私に相応しくさらりと低めのトーンで告知!させていただきました。次回を待て!→(ホントにあるのか!) お待たせしました。 次回です。アルバムタイトルは file under;ORDINARY MUSIC
分類~フツーの音楽 自虐的に解すると 平凡(退屈)な音楽とも なりますが …どちらでもイイです。巷でリリースされるものの多くが聴き手に迎合しすぎていると感じられる現在(iPodリスニングを想定してマスタリングしている話もある)レーベルとしては『素晴らしい アーティスト 曲 声 音 アートワークをフツーにパッケージした』こんなトコですか。ホントの次回からトラック毎に言及していきます。

コンテンツ配信