Track1 あじさい~yunnon

武満徹さんのエッセイの中に、日本人は音楽、西洋楽器、機械音は右脳で、和楽器、言語、虫の声(情緒的な音)は左脳で聴く、と、ある。何年も前の話だがニック=ロウがプロデュースしたケイティディッツ「ガール イン ザ ジグソーパズル」という曲を5~6回目くらいに聴いていた時、なにげに違和感を持ったのでその訳を探ろうと7回目はいつにもまして注意深く聴いた。すると歌詞が日本語だったことに今更気づき我ながらビックリした。このことを『右脳聴き左脳聴き』に基づき自己分析すると、左脳が発育不良(退化?)であるとか歌詞を解ろうとしない不届き者であるとか、もっともかもしれない理由はさておき、そもそも私の場合ボーカリストが発する声を言葉として聞かずにサウンドとして聴いているフシがあって、歌詞や歌唱より声音が重要!~というわけで…ユノンの話。ボーカルikuko嬢について、英国インディーズ系ロックが好きらしいというのが唯一の情報で、なんだかフツーにレビューのしようがない。『右脳聴き洋楽に慣れ親しんだ耳にも心地良いikuko声、ユノンのあじさい ジワジワきます。』これだけでも良かったが…、なんだかネ…もったいぶりました。仕切り直してあじさいの話。親しみのあるメロディー抑えの利いたギタープレイ、駄目押しにikuko声。ユノンのリーダーである森下君とは15年になる付き合いだが、ワタシが頭ごなしに気に入ることを知ってか、ある日突然「この曲を聴け!」と言ってきた。で、案の定ワタシはハマってしまった。私が彼について知っている、より以上に彼は私のことを知っているかのごときの図は、些か悔しい。だからって訳ではないがmixでは彼が知っているいつものワタシと違うアプローチをした。いつもだとワタシのmixはドラムがデカイ!(ドラムサウンドこそジャンルをキメる、と本気で信じているのでショーガないっショ! )だが今回は違う。ドラムなんて聞こえないほどチーサクした。結果全てにおいてユルッとしてホンワカ度が増した。正解だった。悔しがる気持ちも大事!たまにはイイ意味でトモダチを裏切らないとね。驚いたか森下君!彼はヒトコト「やっぱりそーきましたか。」
