Track9 上海夜曲~bargains
あなたの好きなバンドは何ですか? って聞かれた時、素直に言おうか意表をつこうか、解っている人だと思われたい、などなど、答えるまでのわずかな間にそんな事を考えたりする。メジャーなヤツを言えば何となくアサソーに思われてヤだし、マイナー過ぎると質問者が知らなくて話しが終わってしまうのもナンだし…みたいな。XTCやスティーリー・ダンがこの問いに対してのナイスな解答として重用されるのには訳がある。この二つに反応して貰えたら他も色々聴いていることを想像できるから後の音楽話が拡がり人間関係も良好になるからだ。だが安心するのは早計である。どのアルバムが好き?と、つっこまれたあとの展開が波乱含みだからだ。XTCの場合、ブラック・シー派とスカイラーキング派に別れたとしても修復可能だが、問題はスティーリー・ダン。1stやプリッツェル・ロジックが好きな人間とエイジャ ガウチョが好きな人間とは人種が違うのである。1st好きがうっかりエイジャの悪口を言おうものなら、エイジャ好きからのヒステリ
ックな反撃を食らい、その時点で関係は破綻してしまうことになる。一見インテリジェンスを漂わせ、柔和な面持ちのエイジャ好きだが、これは平和主義者が案外好戦的だったりするのに似ているから要注意だ。(エリオット・ランドールのギターが好きでも言わないのが望ましい。)余談だが、サウンドチェックにエイジャやナイトフライを使うエンジニアには見極めが必要である。ホントに解っている人か、ただの勘違い野郎かのどちらかだからだ。
バーゲンズの三宅氏がXTC好きだろうことは想像できるが、プリッツェル・ロジックとエイジャのどちらを好きかは解らない。ただXTC的なものにエイジャ以降のスノッブな整合性を持ち込む愚行を彼が冒すはずがないことはわかる(ほとんどのJポップに共通する、つまらない〔ほどほど感〕は、そのへんをナイマゼにした結果だ)。
解る人には解るチュブラーベルとグロッケンのユニゾンに★★★★★
